2024 年 12月 31日 (火)
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「尹大統領の罷免、ほぼ100%の可能性」…韓国・元憲法裁判官が展望

2017年10月、憲法裁判所で判決を主宰するキム・イス氏(c)news1

韓国で2017年のパク・クネ(朴槿恵)大統領(当時)の弾劾審判に関与した憲法裁判所の裁判官の一人であるキム・イス朝鮮大学理事長が最近、非公式な場で、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の弾劾審判について「ほぼ100%罷免される」との見解を示したことがわかった。

キム・イス氏は最近知人との食事の席で、ユン大統領の弾劾後について心配する意見に対し、「憲法裁判所について心配する必要はない。ほぼ100%(罷免される)」との趣旨の発言をしたとされている。

また、ユン大統領が任命したチョン・ヒョンシク憲法裁判官が弾劾審判の主審裁判官として指定された件についても、「チョン・ヒョンシク氏であっても国民の大義を無視することはできない」と評価した。

チョン・ヒョンシク氏は、ユン大統領が3日の非常戒厳令後の6日に任命した人物だ。

こうしたパク・クネ氏の弾劾審判経験を持つキム・イス氏の発言が、ユン大統領罷免の可能性にさらに重きをおいているものとして注目されている。

現在、憲法裁判所ではユン大統領の弾劾審判事件に関する裁判官評議が進行中だ。評議では裁判官全員が集まり、事件の争点について議論し、投票する予定だ。

憲法裁判所は現在、9人の定員のうち3人が欠員となっており、6人体制で運営されている。これに伴い、今後3人の憲法裁判官候補に対する人事聴聞会が開かれる見通しだ。

2017年のパク・クネ氏の弾劾審判では、裁判官9人が全会一致で罷免を決定した。キム・イス氏はこの際、イ・ジンソン裁判官とともに、「セウォル号事故の発生から7時間が経過するまで出勤せず、原則的な指示を出さなかった点は、国家的危機の中で極めて不誠実だった」とする補足意見を述べている。

また、キム・イス氏は2014年に開かれた統合進歩党の解散審判では唯一、棄却意見を表明し反対した。

さらに、5・18民主化運動当時、キム・イス氏は中尉として軍法務官に従事し、軍事裁判の判決を下している。この経験について、二度の聴聞会で「一生の苦しみであり、謝罪よりも重い責任を負っている」と述べ、後悔を示している。

(c)news1

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