2025 年 6月 23日 (月)
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「少しの歪み」に隠された心温まるエピソード…韓国・ダイソーの便箋セット物語

障害者の作業者が包装を担当しているダイソーの便箋セット=オンラインコミュニティ(c)news1

韓国の生活用品専門店「ダイソー」の一部商品で見られる「便箋セットの包装が少し歪んでいる理由」がSNSを通じて知られ、感動の声が広がっている。

最近、あるSNSの文章が注目を集めた。著者は「ダイソーの1000ウォン便箋セットの製造工程に関わっている」と明かした職員だ。

職員によると、同商品は「ダイソー―中間業者―作業所」という流通経路を通じて納品されており、最終的な包装は障害のある作業者や訓練生が担当しているという。

「数字が数えられなくても、手が震えていても、皆一生懸命テープを貼って包装しています。少しズレていても理解してください。不良品を最小化するために中間で点検もしています」

この投稿には、障害者の息子を持つ利用者からも反響が寄せられた。その保護者は「うちの息子も以前、障害者作業所でキッチン用品の組立てを担当していた。細かい部品を30個ずつチェックしながら作業していた。手袋をしていても爪が割れるほどで、帰ってくると胸が痛んだ」と語った。

また「ダイソー製品には、国内の障害者によって製造されているものが多く、作業環境も悪くない。時給制ではなく作業量に応じた報酬体系で、中度・重度の障害者にも無理がない」と述べ、作業者の管理や衛生面も配慮されている点に満足感を示した。

毎日出勤することで、経済観念や責任感、自分の価値を持たせる教育的意義もある。ダイソーの店に行くと、つい「この製品も障害者の手によって作られたのかな」と思うようになった――とも振り返っている。

この話を知ったネットユーザーからは「歪んでるなんて気にしたこともなかった。むしろ障害者の方が作ってると聞いて嬉しい」「1000ウォンの商品に完璧な包装を求める必要があるのか?健常者だって失敗することはある。一緒に生きよう」「少し歪んでもいいから、もっと障害者に良い仕事が増えてほしい」といった肯定的な反応が多数寄せられている。

(c)news1

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