2025 年 12月 22日 (月)
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「専門化」「大型化」する韓国の動物病院…高まる診療ニーズ、公的データ基盤の整備求める声も

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韓国の民間研究機関「獣医未来研究所」が12月15日、農林畜産食品省の資料を基に、全国の動物病院数が2023年の4985カ所から2025年には5312カ所へと6.56%増加したと発表した。1人で運営される動物病院の増加率は3.89%にとどまっており、研究所は「動物病院の専門化・大型化が加速している」と指摘した。

たとえば、ソウル市では動物病院が900カ所から960カ所に増加。うち1人病院は600カ所となったが、全体に占める割合は63.56%から62.50%へと減少している。

内科・外科・整形・神経・画像診断・歯科・麻酔・眼科など多様な専門診療の需要が集中する首都圏では、複数獣医師による連携体制を持つ中・大規模病院の拡大が顕著だといえる。

釜山(プサン)や大邱(テグ)、仁川(インチョン)、光州(クァンジュ)といった地方主要都市でも同様の傾向が見られ、2025年には動物病院数が979カ所(2023年比+42)、うち1人病院が698ヵ所(同+24)となる見通しだ。

こうした傾向の背景には、専門診療への需要拡大に加え、ネットワーク型病院の成長、ペット医療の高度化などが影響しているとみられ、研究所は「今後も動物医療産業は大型化・専門化を軸に再編されていく可能性が高い」と展望している。

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