韓国の水原(スウォン)地裁はこのほど、児童虐待の罪に問われた小学校障害者学級の教師に対し、罰金200万ウォン(約22万円)の宣告を猶予した。有罪ではあるが、無事に2年が過ぎれば刑事責任は問われない。判決が、被害児童の親であるウェブトゥーン作家チュ・ホミン氏が持たせたレコーダーの録音記録の証拠能力を認めたことに、教育界から反発の声が上がっている。
判決は、教師の一部発言が子どもへの虐待にあたると認め、「児童を保護する義務があるのにイライラした態度で接した責任は軽くない」と指摘した。
小学校教師労組のユン・ミスク報道官は2日、MONEYTODAYの電話取材に「録音機の証拠認定をしたことも問題だが、今回の事態で先生たちの教育に対する使命感、士気がくじかれた。先生たちの間では、問題が起きた時の証拠を確保するため、録音機を常に身に着けようという雰囲気さえ生まれている」と述べた。
また、ユン報道官は「障害のある児童と一般児童の統合学級を運営する時、教師らは『助け合って生きていく社会』を作るために一般児童に特殊性を理解させ、親の協力も求める。しかし、今後はそのようなことが難しくなるだろう」と強調した。
教師の弁護士は直ちに控訴する方針を明らかにし、「ひそかに録音した部分の証拠能力を認めたことは遺憾だ。教師と子どもの信頼が崩れる」と話した。
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