2025 年 6月 27日 (金)
ホーム社会「家で楽していいね」無理解に傷つく在宅勤務…韓国・家族を看病しながら働いた男性の葛藤

「家で楽していいね」無理解に傷つく在宅勤務…韓国・家族を看病しながら働いた男性の葛藤

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家族の看病のため在宅勤務したら、同僚から「家で楽して良かったね」と皮肉を言われた――。こうしたありがちな誤解と無理解に悩まされる韓国の会社員のエピソードがJTBCの番組「事件班長」で紹介された。

投稿したのはIT企業に勤務する30代の男性。勤務先は比較的柔軟なリモートワーク制度を導入している。最近は大規模プロジェクトの真っただ中で、チーム全体が隔日で深夜残業をするほど忙しい日々が続いていた。

そんな中、男性は15日に家族と海へ出かけ、刺し身を食べた。それが当たったのか、妻と娘が激しい腹痛に見舞われ、深夜に救急病院を受診。症状は落ち着いたものの、2人とも起き上がるのも困難になった。

男性は「休暇を取るとチームに迷惑がかかる」と判断し、上司の了承を得て在宅勤務を選択。問題なく仕事をこなせた。

ところが翌日出社すると、同僚の1人が「昨日は家でゆっくりできて良かったね。こっちは残業で死にそうだったよ」と嫌味を言った。その同僚は周囲にも「奥さんが薬を飲めば娘の世話くらいできたでしょ。そんなことで在宅って……」と陰口をたたいていたという。

男性は「その社員は1年先輩で独身主義者。普段から結婚や家庭の話に共感を示さなかった」と述べ、「プロジェクト中で神経質になるのはわかるが、自分はチームに迷惑をかけないよう最大限配慮した」と胸の内を明かした。

「これからも同じ職場で顔を合わせるのに平然と接する自信がない。自分はそんなに間違っていたのか」と言う男性に同情と励ましの声が集まっている。

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