2024 年 11月 25日 (月)
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「定められた未来」人口学者、尹錫悦政権の人口政策青写真 (下)

チョ・ヨンテ教授©news1

◇人口学者チョ・ヨンテ教授の意見を大いに反映…政府の人口政策基調変わるのか

引き継ぎ委人口TFが青写真を提示し、人口政策の適応と企画を強調したことも同様の脈絡だ。引き継ぎ委は「未来の状況でうまく適応して危機を機会に変え、少子・高齢化でも国民の生活の質が向上するよう未来を企画する方針で人口政策の焦点を修正しなければならない時」と明かした。

人口政策の適応と企画はチョ教授がこれまで繰り返し提案してきた話題だ。

昨年10月、チョ教授はソウル大国家政策フォーラムの発表で、人口政策の企画について「人口状況を積極的に適応し、持続可能な発展に寄与できる新たな方針」と定義した。

引き継ぎ委が人口政策の5大戦略の例として提示した▽定年延長や年金制度の改革▽シルバー産業の育成▽海外優秀人材の誘致――などが事実上、人口政策の企画に該当する。

だが現行法上、こうした政府レベルでの人口政策を遂行する関連法令とガバナンスは不備のある状況だ。

これに伴い、引き継ぎ委は人口政策基本法の制定を提案した。人口政策基本法の制定もチョ教授がこれまで主張してきた話題だ。現在、人口政策を総括している少子・高齢社会基本法が、人口政策の福祉政策化、権限と責任のないガバナンス体系などによって限界を見せたため、新しい法令体系が必要という理由からだ。

チョ教授がこれまで提案してきたのは――人口政策基本法から産業界、教育、防衛、社会保障、労働市場など、決定要素としての人口範囲を包括しなければならない、ということだ。人口政策基本法が制定されれば、人口政策の新たなコントロールタワーも作ることができる。

こうしたチョ教授の提案が、今回の引き継ぎ委の人口政策青写真にそのまま盛り込まれた。チョ教授はユン・ソンニョル(尹錫悦)氏にも人口政策青写真を報告した。

チョ教授は「引き継ぎ委の発足当時に、人口問題が議論されなかったことが残念だった。以後、引き継ぎ委内に人口TFが構成され、学者同士が十分に議論して国家の未来に最良の意見を提示してもらいたいという要請を受けたので役割を担うことになった」と振り返っている。

©MONEYTODAY

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