
韓国MBCの元アナウンサー、イム・ヒョンジュさんが子ども連れの入店を禁止する「ノーキッズゾーン」に対してSNSで疑問を呈した。
イムさんは1日、SNSに「昨日、娘と一緒に訪れたカフェでノーキッズゾーンであることを理由に入店を断られた」と投稿。「最近どこに行っても『子どもを見かけるのが珍しい』と温かく笑ってくれる人が多いのに“ヒップな場所”になぜ子どもは行けないのだろう?何が迷惑なのか」と疑問を投げかけた。
この投稿には共感や多くの意見が寄せられ、イムさんは「子どもが騒ぐから、泣くから、迷惑だから、という理由でノーキッズが当然視されると、子どもが排除されても仕方ない存在と見なされないか気がかりだ」と補足した。
イムさんは「一部の無責任な親の行動を見るとノーキッズゾーンが必要だと考えるのも理解できる」と断った上で、「でも“30代男性立入禁止”“20代女性入店禁止”“高齢者お断り”という張り紙があったらどう感じるか想像してみてほしい。子どもだけ排除対象にするのが当たり前になっていないか」と問いかけた。
一方、数日前に子ども2人を連れて外食した際の出来事を紹介。子どもが同時にぐずり始めて食事をする余裕もなく、「外食なんて無理だったか」と後悔していた。その時、隣のテーブルの女性が下の子を抱っこして食事できるよう助けてくれたといい、「そのことが本当にありがたく、ずっと心に残っている」と振り返った。
最後にイムさんは「こうした経験が積み重なっていけば、子どもを見る目や親子への接し方も変わっていくのではないか」と語った。
イム・ヒョンジュさんは2011年にJTBC、2013年からMBCのアナウンサーとして活動。2018年には外見や体型に対する偏見にあらがうため、眼鏡をかけてニュース番組を進行した。2020年にはブラジャーを着けず生放送に出演することで社会の通念に挑む姿勢を示した。
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