
韓国の40代女性が21日、オンラインコミュニティに「財産を嫁に渡したくないばかりに義母が半年間にわたって認知症を装っていた」と投稿した。だまされた女性は慰謝料の請求を検討しているという。
女性は結婚13年目で2児の母。昨年の春ごろ「母が食事をしたことを忘れたり、前日の出来事を覚えていなかったりする」と夫から相談された。女性も心配し、病院へ連れて行ったところ「軽度認知障害の初期の可能性はあるが、日常生活には支障がない」と診断された。
義母は地域のサークルやセンターに通いながら日常生活を続け、女性は週に4回ほど身の回りの世話をするようになった。
ところが、義母は次第に異常な言動を見せ始めた。夕食を食べたのに「嫁から食事をもらえなかった」と言い、突然「あなた誰?」と叫ぶなどするのだ。さらには女性が帰宅すると、夫に「あの人誰? 泥棒じゃない?」と尋ね、「あの人が私の財布や薬を隠した」などと言うようになった。夫は次第にそれを信じるようになった。
ある日、女性が昼に自宅へ戻った際、義母が普通にスマートフォンでドラマを視聴している姿を偶然目撃。不審に思い、夫にも内緒でリビングとキッチンにホームカメラを設置した。
そこには驚くべき映像が録画されていた。外出から戻った義母は靴を整え、ソファに座ってYouTubeやドラマを楽しみ、女性が帰宅した途端に「ここはどこ?私は誰?」と言うなど態度をひょう変させていたのだ。「こんなことしてたら財産を奪われる。ボケたふりしなきゃ」という独り言まで記録されていた。
映像を見せられた夫は膝をついて女性に謝罪。夫婦で抱き合って涙を流したという。
現在、義母は女性宅への出入りを禁じられており、夫は精神的ショックでカウンセリングを受けている。女性は慰謝料請求を検討しているが、夫の姿を見て決心が揺らいでいる。
ネットユーザーからは「訴訟より縁を切って終わらせるのが良い」「本当に演技なのか。防犯カメラだけで判断するのは早いのでは」といった反応が寄せられている。
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