韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が内乱首謀者容疑で逮捕された15日、一部市民が「祝杯」と称して飲食店や宴席に向かう様子が報告され、SNS上で話題を呼んでいる。特に経済低迷が続いていた飲食業界では、一時的ながらも「ユン大統領逮捕」を理由にした消費行動が活気をもたらしたとの声もある。
あるX(旧Twitter)ユーザーは「ユン大統領が逮捕されたとの報道直後、隣のオフィスの上司が『これは祝うべきことだ』とコーヒー20杯をおごってくれた」と投稿。「これこそが内需経済の活性化だ」と皮肉を込めて述べた。他にも「今日の夜は飲み会だ」「ユンが逮捕されたので家でチキンとビールを頼む」といった書き込みが相次いだ。
飲食業界からも動きがあった。「非常戒厳」宣布以降の経済停滞で来店客が減少していた自営業者が「朝から忙しくなった」と述べる場面もあった。ある店主は「ニュースだけ見て過ごす日々だったが、ユン大統領が逮捕されると客が増えた。やっと店に活気が戻った」と語った。
一方で、「うちの社長はユン大統領支持者だから怒っている」「ユン大統領支持者の会社では平常業務だった」など、ユン大統領の支持・不支持に分かれた職場の雰囲気を伝える投稿も見られた。
SNS上では「ユンが罷免されたら大規模な宴会を開くつもりだ」「体制が安定すれば内需経済も回復するだろう」との声がある一方で、「一時的な浮き足立ちでしかない」「経済全体の回復にはまだほど遠い」と冷静な意見も多い。
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