2025 年 3月 6日 (木)
ホーム政治「多数が罷免を望む」 vs 「ユン大統領を守るべきだ」…韓国・憲法裁前で割れる若者世代

「多数が罷免を望む」 vs 「ユン大統領を守るべきだ」…韓国・憲法裁前で割れる若者世代

憲法裁判所周辺で集会を開く学生ら(c)NEWSIS

韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の弾劾審判の判決を控えるなか、ソウル市鍾路区の憲法裁判所周辺で4日、弾劾の是非を巡り、20~30代の若者らが賛否に分かれ、大規模な集会を繰り広げた。

この日、韓国大学生進歩連合(大進連)と反日行動に所属する大学生らは「ユン大統領の罷免を求める意見書」を憲法裁判所に提出。一方で、ユン大統領を支持する若者グループ「大統領国民弁護団(国民弁護団)」は、憲法裁判所前で集会を開いた。

◇「ユン大統領の罷免を」

大進連と反日行動の大学生らは憲法裁判所前で集会を開き、「極右勢力が大学で弾劾反対の声を上げているが、大多数の大学生や国民はユン大統領の罷免を待ち望んでいる」と主張した。

「極右はキャンパスに足を踏み入れるべきではない」「ユン・ソンニョルを即刻罷免せよ」などのスローガンが書かれたプラカードを掲げ、「憲法裁判所はもはや時間を引き延ばす理由はない」「国民を弾圧した大統領を今すぐ罷免せよ」と訴えた。

大進連の活動家であるキム・ヨンファン氏は「ユン・ソンニョルは第2、第3のクーデターを起こしかねない人物だ」「これ以上時間を無駄にできない」と強調した。

◇「弾劾審判は不公正」

一方、国民弁護団の集会には延世大学、弾大青(弾劾反対青年の会)、ソウル大学、高麗大学などの学生が合流し、弾劾棄却を求める声を上げた。

声明文を発表した延世大学電子電気工学部のパク・ジュンヨン氏は「ユン大統領の非常戒厳令発動は選挙管理委員会の公正性を確保し、国民主権を実現するためのものだった」「不正選挙の真相解明前に、憲法裁判所が弾劾を認めることは国民には到底受け入れられない」と主張した。

弾大青のクォン・イェヨン氏(延世大学神学科)は「ユン大統領の非常戒厳令という国家存続のための決断が、政治的に無関心だった青年たちを目覚めさせた」「憲法裁判所は国会の決定を国民の総意と誤解せず、憲法秩序維持の最後の砦として責務を果たすべきだ」と訴えた。

(c)NEWSIS

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