2025 年 9月 24日 (水)
ホーム社会「墜落直前の機長の表情を描け」…韓国・美大実技試験の「不適切」出題に非難殺到

「墜落直前の機長の表情を描け」…韓国・美大実技試験の「不適切」出題に非難殺到

務安国際空港で起きた航空機事故の現場(c)news1

韓国京畿道にある水原大学美術学部が高校生を対象に開催した実技試験で「墜落直前の機長の表情を描写せよ」という問題が出題され、批判が噴出している。昨年12月に発生した務安国際空港での航空機事故を想起させる内容として、多くの受験生やネットユーザーから「非常識だ」との声が上がっている。

水原大学によると、問題の実技試験は7月19~20日にあり、入試に有利とされる公認の美術実技大会として実施された。彫塑部門の試験では、2つの課題のうち1つを選んで制作する形式だったが、そのうちの1題が「墜落直前の40代男性機長の表情を立体で表現せよ」という内容だった。

この問題が受験生たちを通じて明らかになると、SNSや大学の学生コミュニティでは強い批判が巻き起こった。「もしも受験生の中に犠牲者の遺族がいたらどうするつもりだったのか」「遺族に対してあまりにも配慮がなさすぎる」といった意見が相次ぎ、試験問題の出題過程に対する疑問の声も出た。

特に、多くのネットユーザーは「常識を持った大人がいなかったのか」「創造力を問う試験とはいえ、人の死を題材にするのは不適切だ」として、大学側の責任を問う声を強めている。

水原大学側は今回の出題に対して「出題管理が不十分だった」と認め、公式に謝罪の意を表明した。教育関係者からは「感性と倫理意識を養うべき美術教育で、こうした配慮に欠ける出題がなされたことは残念」との指摘も出ている。

(c)news1

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