
嫉妬心の強い夫による暴力や監禁、脅迫に悩まされ、裁判で離婚と慰謝料を求めている韓国の女性の話が7日、YTNのラジオ番組「チョ・インソプ弁護士の相談所」で紹介された。
女性はSNSで夫と出会って結婚し、上京して専業主婦になった。しかし、結婚8カ月にして生活は一変。夫は女性の行動を監視し、「浮気をしているのでは」と疑って外出を制限した。「妄想だ」と指摘すると、「別れたら自殺する」と逆に脅された。
口論と暴力に耐えきれなくなった女性は実家に戻り、離婚を決意。裁判に踏み切った。しかし、夫は関係修復を望み、謝罪しては罵倒の繰り返し。女性は「後戻りはしない。慰謝料を請求したい」と話している。
これに対し、番組に出演したキム・ジニョン弁護士は「婚姻継続が困難な重大な理由があれば、夫の同意がなくても離婚は可能」と説明。妄想による嫉妬が原因だと証明できれば、慰謝料が認められる可能性も高いとした。
また、財産分与については、婚姻期間が短いので結婚準備金や家財道具を基にした「原状回復型」が想定されるとし、「死ぬ」といった発言が実際に恐怖を与えていれば刑事処罰やストーキング行為に該当する場合もあると述べた。
ただし、キム弁護士は最後に「証拠の確保が法的保護と正当な慰謝料請求の鍵だ」と言い添えた。
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