韓国で、盗撮の容疑者を捕まえて警察に引き渡す活動をしているユーチューバー「刑務所案内人」の収益機能が突然停止され、物議をかもしている。
「刑務所案内人」は6日、自身のユーチューブチャンネルのコミュニティで「収益機能が停止された。理由がわからず困惑している」と述べ、ユーチューブコリア側から受け取ったメールを公開した。
このユーチューバーは「社会の役に立ちながら借金を返済するため盗撮犯の取り締まりを始めた」といい、これまでに101人を“逮捕”した実績がある。活動場所は地下鉄駅のエスカレーターや遊園地、繁華街など多岐にわたり、隠しカメラを仕込んだバッグや服、靴で盗撮する者を捕まえ、警察に引き渡している。
ユーチューブコリアは「チャンネルの多くのコンテンツがYouTubeパートナープログラムの規定に違反している。収益機能の条件を満たしていないため収益化のツールを使用できなくなった」と説明している。
ネット上では「犯罪者擁護ではないか」「正義を実現する人にこのような処分を下すのはおかしい」など批判が噴出している。
一方、「刑務所案内人」に捕まった“容疑者”の1人は2022年に「違法撮影と名誉毀損で『刑務所案内人』を訴えられるか」との質問を投稿している。この男性は「『刑務所案内人』も私と同様に撮影し、その映像を公開して収益を得ている」と不満を述べていた。
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