
韓国でラグジュアリーブランド市場の熱気が冷める中、オンライン高級ブランドプラットフォーム各社が深刻な業績不振に直面している。業界を牽引してきた「マストイット」「トレンビー」「バラン」の3社すら売り上げが半減し、企業再生手続きに入るなど危機感が強まっている。
公開された監査報告書によると、トレンビーの昨年の売上高は前年の402億ウォンから207億ウォンへと約48.5%減少。営業損失は29億ウォンで、依然として赤字が続いている。マストイットも売上が52%減少し、120億ウォンにとどまった。こちらも創業以来、黒字転換は果たせていない。
中でもバランは、入店セラーへの精算金支払いの遅延が原因でソウル地裁に企業再生手続きを申請。チェ・ヒョンロク代表は一部のセラーから刑事・民事で告訴されており、今月面談を通じて説明した。
背景には、コロナ収束後のエンデミック移行により高級品需要が落ち込んだことがある。2023年には「エル・ルイ・シャ(エルメス、ルイヴィトン、シャネル)」を除く多くのブランドで売り上げと利益が減少。クリスチャン・ディオールなども例外ではなかった。
さらに、後発企業の参入による競争激化も業界の苦境に拍車をかけている。ある関係者は「淘汰の波が本格化しており、業界全体の苦境は今後さらに深まる」と述べた。
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