2025 年 7月 17日 (木)
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「医療正常化」へ一歩前進…韓国・医大生が復学を表明

大韓医科大学・医学専門大学院学生会非常対策委員長のイ・ソヌ氏(c)news1

2024年2月から講義をボイコットしていた韓国の全国の医科大学の学生たちが、医療および医大教育の正常化に向け、全員復学する意向を表明した。復学の具体的な時期は今後の協議に委ねられるが、学業の空白期間に特例措置を設けず、夏季や冬季講義などを活用して教育の質・量を確保するとしている。

ソウル・龍山の大韓医師協会(医師らの代表団体)会館で12日記者会見が開かれ、韓国国会の教育委員会および保健福祉委員会、医師団体の大韓医師協会、医大生の代表組織である大韓医科大学・医学専門大学院学生協会(医大協)が共同声明を発表。「学生全員が復学することで医大教育と医療体制の正常化に尽力する」との立場を示した。

一方で「学業日程の正常化に向け、包括的な対策を講じること」「前政権の拙速な医療政策により被った現場の混乱の回復と、中長期的な教育・研修環境の改善」を求め、医療現場のステークホルダーが参加する協議体の構成を提案した。

医大協非常対策委員長のイ・ソヌ氏は「学生たちが学校を離れた509日間は、将来医師として活動する際、現在のような世界水準の医療環境が維持できないという懸念からだった」と説明し、現政権と国会への信頼を示した。

復学は、政府と国会、関係団体による協力のもとで実現可能だとして、時期については明言を避けた。一方で、特別扱いのような「学業の圧縮」はせず、通常の学期や休暇期間を活用して遅れを取り戻すと強調した。

また、医師研修の中核である専攻医の研修再開についても「これ以上遅らせることはできない」として、国会と医療界が協力して実務協議を速やかに進めると表明した。国会教育委員長のキム・ヨンホ氏は「医大教育正常化案は大統領と首相にも伝達済み」と述べ、政府レベルでの調整も進行中であることを明かした。

(c)news1

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