勤務時間が終わる1時間前に、社員食堂で夕食を済ませる行為は是か非か――。韓国の会社員匿名コミュニティ「ブラインド」で、ある会社員の投稿をきっかけに、この論争が起きている。「勤務中の喫煙に費やされる時間」とも絡めて論じられ、賛否の声が上がっている。
投稿した会社員は毎朝、通勤バスで1時間かけてソウル市内まで移動し、午前9時に出勤する。午後6時まで働き、帰宅するのは7時10分ごろになる。
帰宅後に食事をすると遅くなるため、仕事が終わる前の午後5時に社員食堂で夕食を取る――と決め、5年間、これを続けてきた。
ところが、職場を移ってから、この行動が問題視されるようになった。だが、会社員が習慣を変えることはなかった。
ある日、夕食後、上司(課長)に呼び出された。「なぜ言うことを聞かないのか。上層部に報告して問題にするぞ」と迫られる。すると、会社員はせきを切ったように持論を展開した。
「私はたばこを吸わない。課長はたばこを吸いに1時間おきに出て行く。その時間を合わせれば、私が食事をする時間(15~20分)より長いではないか」
「食事には私の食券を使う。時間も20分以内だ。私は仕事をしていないわけではない」
「他のチームにも、この時間に夕食を取る社員がいる。私は以前のチームにいた時からそうしてきた」
「ティータイムもダメなのか。私がどこかに出て行って、仕事もせずに時間を無駄にしたことがあるのか」
「問題にしてみろ。ならば私も、喫煙者の勤務時間について問題視する」
会社員がこうしたやり取りをブラインドに投稿すると、賛否が問われることになり、今月4日午前11時時点で計2848人が1票を投じた。
「退勤前に夕食を取るべきではない」(1564票=54.9%)
「本来はダメだが、大目に見る」(799票=28.1%)
「取ってもかまわない」(485票=17.0%)
会社員の行動を問題視する意見が過半数を占めた。同時に寄せられたコメントには、会社員への批判とともに同情する声も寄せられた。
「昼休みに昼食を取らないので1時間早く帰る、というようなもの」
「決められた勤務時間に堂々と食事を取るのは職務放棄」
「だれもが、家に帰ってから午後7時に食べる」
「大目に見てもいい。組織のトップと相談すればどうか。ダメと言われたら、引き下がれ」
「勤務時間の食事はダメでたばこは良いのか。公平性の問題がある」
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