2025 年 1月 4日 (土)
ホーム社会「助けてください」韓国旅客機の尾部から聞こえた声…女性乗務員はキャビネットの下敷きに

「助けてください」韓国旅客機の尾部から聞こえた声…女性乗務員はキャビネットの下敷きに

30日午前、務安国際空港で旅客機の残骸を捜索する消防隊員ら(c)news1

韓国・済州航空旅客機の衝突事故で179人が死亡する一方、乗務員2人だけが救助された。

全羅南道消防本部などによると、尾部に搭乗していた乗務員2人は、事故当時の衝撃で旅客機の尾部が外れたことで生き延びることができたという。

救助隊は事故発生から11分後の29日午前9時14分ごろ、現場に到着。当時、滑走路の端では炎と煙が立ち上っていた。救助隊は事故の衝撃で外れた旅客機の尾部に接近した。

尾部の入り口付近では火が燃え広がっており、中から「助けてください」という声が聞こえた。これに対し、救助隊が尾部の火を消して内部に入ると、30代の男性乗務員が負傷した状態で立っていた。20代の女性乗務員は、倒れた鉄製キャビネットの下敷きになっていた。

午前9時23分ごろ、救助隊は男性乗務員を先に連れ出した。続いて27分後の9時50分ごろ、女性乗務員を押さえつけていたキャビネットを油圧装置で持ち上げ、救出した。

30日午前、務安国際空港で旅客機の残骸を捜索する消防隊員ら(c)news1

当時出動した救助隊員によると、救助の際、女性乗務員は意識があり会話も可能な状態だったが、男性乗務員は衝撃が大きく、呆然自失の状態だったという。

また、男性乗務員は衝撃のため病院に搬送された後も事故当時の状況をよく覚えておらず、「気がついたら救助されていた」と話した。

全羅南道消防本部の関係者はあるメディアに対し、「生存者2人を救助した状況はそれほど緊迫していた」と述べた。

(c)news1

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