2024 年 10月 30日 (水)
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「制裁緩和」vs「悪い行動に補償はない」…安保理で北朝鮮ICBM公開論戦

米ニューヨーク国連本部で25日、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験関連の安全保障理事会の会議が開かれた©NEWSIS

国連安全保障理事会は25日、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験をめぐり公開で会議を開いた。この席で制裁緩和を主張する中国・ロシアと、これに反対する米国が激しい舌戦を繰り広げた。

米国のリンダ・トーマスグリーンフィールド国連大使は25日、北朝鮮ICBM関連の安保理公開会議で「今は北朝鮮への制裁を終える時期ではない。これを履行する時だ」と述べた。米国は、北朝鮮のICBM試験発射強行を受け、今回の公開会議を要請した。

トーマスグリーンフィールド大使は「ICBM発射について、長距離弾道ミサイルシステムを引き続き進めるという北朝鮮の意図をはっきりと見せた。安保理が沈黙を守っている間、北朝鮮が処罰を受けずにこうした挑発を拡大してきた」と述べた。これは、北朝鮮に対する追加制裁を事実上阻止し、制裁緩和を主張してきた中国とロシアを狙った発言だ。そのうえで「北朝鮮に自制を求めて沈黙を守るのは失敗した戦略。われわれは安保理の方向を変えなければならない」と述べた。

さらに制裁緩和論に「なぜ安保理が『悪い行動』に補償を与えなければならないのか。実質的な外交プロセスなしに制裁緩和を提案すれば、(北朝鮮の)政権により多くの利益をもたらし、大量破壊兵器(WMD)や弾道ミサイル兵器の目標実現を加速させるだけだ」と一喝した。

これに対し、中国の張軍・国連大使は「2021年初め、特に昨年5月から朝米対話は膠着しており、依然として膠着中」としたうえで、対話再開の必要性を取り上げた。そのうえで「米国側が善意を示すのが、正しく、適切だ」と発言し、米国側の態度変化を促した。

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