
景気低迷が長期化する韓国で「格安コーヒーブランド」の店舗数が急速に増加している。消費者の節約志向と小さな資本で開業を目指す創業希望者の需要が要因のようだ。
コーヒーフランチャイズ「ザ・ヴェンティ」は最近、大田市中区(テジョンシ・チュング)に大田銀行店をオープンさせ、全国で1500店舗を突破した。2014年に1号店を開業し、2022年に1000店舗を達成した。
「メガMGCコーヒー」も5日、光州(クァンジュ)市庁駅店を開店し、格安コーヒーブランドでは初めて3500店舗を達成。2015年に弘大(ホンデ)1号店をオープンし、2020年に1000店舗、2022年に2000店舗、2024年には3000店舗と急成長を続けている。
また、「コンポーズコーヒー」は全国で約2700店舗を展開中で、「ペク・タバン」も昨年末時点で1712店舗を運営している。
背景には、コストパフォーマンスを重視する消費者心理がある。初期投資が少なくても開業できるフランチャイズモデルが創業希望者を引きつけているともいえる。
しかし、懸念の声もある。過剰出店が深刻化しているのだ。結果として過当競争を招き、長期的には市場の飽和によるリスクが懸念されている。実際、フランチャイズの過剰出店の影響で、昨年の全国のコーヒーショップ数は統計開始から60年で初めて減少に転じた。
業界関係者は「格安コーヒーフランチャイズが急速に拡大しているが、過当競争で今後は閉店する店舗も増加せざるを得ない状況だ」と語った。
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