起業家精神をテーマにした展示会「会社作り:アントレプレナーシップ(entrepreneurship)」が28日から来年2月18日まで、ソウル市中区の「ピクニック」で開かれる。訪問者は写真と映像、設置作品などを通じて起業家精神とは何かを体験することができる。
作品は「ピクニック」の1~4階に展示されている。1階は「冒険する、試みる」。英国の探検家であるアーネスト・シャクルトン(1874~1922)の南極探検記に関する写真作品が展示された。アーネスト・シャクルトンは27歳、34歳の時に南極探検に挑戦したが、いずれも失敗した。
1911年にノルウェーのアムンゼン(1872~1928)が初の南極点到達に成功すると、シャクルトンは「人類初の南極大陸横断」を目標に立てた。ここでシャクルトンの挑戦が盛り込まれた写真を見て、冒険精神と失敗の中で発揮されたリーダーシップについて考える機会を得る。
◇9つの質問に答える
2階には将来の起業家が自らを深く分析する場が設けられた。性格類型検査(MBTI)と類似した人工知能(AI)作品「オプティカル美、ポテンシャル美」(作家・REBEL9)は、大きな反響を呼ぶものとみられる。9つの質問に答えた後、生成されたバーコードをかざせば、自分に対する客観化された評価が指標として出てくる。
同僚たちと協力してボールを目標に入れる「童心協力ゲーム」、また神話宗教学者ジョセフ・キャンベルが研究した神話叙事構造と英雄の旅程段階を創業経験になぞらえて見せるメディアアート作品も見ることができる。
3階では失敗の価値を再考できる。広告企画者のエリック・ケッセルズは、平凡で特色のない成功よりは、不慣れで奇抜な失敗を目指す。失敗を新たな「成功の端緒」として眺める挑戦的な見方が興味を引く。カーシェアリング事業で韓国最大手ソカーのパク・ジェウク代表ら、国内主要スタートアップ代表のインタビュー映像も並んでいる。
◇「冬の本屋:起業家の書斎」空間
最後のルーフトップラウンジ空間である「誰にでも初めてはある」では、スターバックスやマクドナルド、グーグルなど有名企業1号店と、現代グループ創業者である故チョン・ジュヨン(鄭周永)氏の写真が展示された。
また、ピクニック別館4階には「冬の本屋:起業家の書斎」があり、韓国のデリバリーアプリ大手「配達の民族(ペミン)」創業者である「優雅な兄弟たち(Woowa Brothers)」のキム・ボンジン前議長が推薦する図書に接することもできる。
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