韓国の大型オンライン旅行コミュニティで「日本に向かう」という旅行客予定者の書き込みが殺到している。入国前後の新型コロナウイルス感染検査が廃止され、伝統的な旅行地である日本への自由旅行が近く可能になるためだ。海外旅行気分を感じるために済州島への航空便を予約した、という書き込みが相次いだ昨年同時期とは様変わりしている。
同時に、新型コロナウイルス感染によるパンデミック2年間で“唯一の”海外旅行地として国内旅行客を集めた済州島の牙城も、少しずつ揺れている。依然として、連日、数万人の旅行客が足を踏み入れているものの、高止まりする旅行物価とオーバーツーリズム(過剰観光)に対する疲労感も高まっている。
業界関係者によると、最近になって日本関連の航空券やホテルなど予約が急増している。ロッテ観光開発が、11月にチャーター便で行く宮崎3泊4日の旅を売り出したところ、発売1カ月後の先月29日に436の座席が完売した。
同社関係者は「1人169万ウォン程度の高価パッケージ商品にもかかわらず売れている理由は、これまで押さえられてきた日本旅行への需要が爆発しているためだ」と好結果に満足しているようだ。
こうした雰囲気は先月22日、岸田文雄首相が1日5万人と決めていた入国者上限基準をなくし、外国人ビザなし入国も認めると発表したことで本格化した。実際、インターパークがこの発表直後の9月23日から3日間の予約データを前週同期(9月16~18日)と比較した結果、日本航空券予約件数が268%増加している。
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