2025 年 6月 15日 (日)
ホーム社会「内申が不利だから」…韓国・高校中退が増加、昨年だけで1万8000人超

「内申が不利だから」…韓国・高校中退が増加、昨年だけで1万8000人超

第1回初・中・高卒業認定試験(検定試験)の出願受付(c)NEWSIS/MONEYTODAY

韓国で昨年、高校を中途退学した生徒が1万8000人を超え、過去4年でほぼ2倍に増加したことがわかった。これは、内申(学校成績)の競争から脱落した生徒が、高校を辞めて大学修学能力試験(修能)の準備に専念する傾向を反映しているとみられる。

教育専門機関の鍾路学園が10日、「学校公開情報サイト」に公開された一般高校における学業中断者(中退者)数を分析したところ、昨年、全国の一般高校で学業を中断した生徒は計1万8498人で、過去5年間で最多を記録した。前年(1万7240人)より7.3%増加し、4年前の2020年(9504人)に比べて約2倍となった。学業中断には、自主退学、退学処分、除籍などが含まれる。

特別高校の中では、外国語高校で285人、地域単位の自主型私立高校で255人、全国単位の自主型私立高校で78人、国際高校では68人が学業を中断した。

地域別では、ソウル首都圏での中退者数が昨年は2955人に上り、4年前(1520人)と比較して94.4%の増加だった。京仁地域では同期間で110%増加。非首都圏でも82.7%と高い増加率を見せたが、首都圏に比べると緩やかだった。

このような傾向は、いわゆる「学区名門校」地域で顕著に見られた。内申の競争で不利になった生徒が学校を辞める傾向があると推定される。鍾路学園のイム・ソンホ代表は「教育熱が高い地域ほど中退者数が多いことから、学校で内申が不利と判断した生徒が、卒業認定試験(検定試験)を受けて修能の一般選抜(定時制)に備えるケースが増えていると見られる」と話した。

また、最近は学校内でのいじめ(校内暴力)関連の審議件数も増加しており、学業中断には複数の要因が複合的に関わっているとみられる。

(c)MONEYTODAY

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