韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が12日、国務会議(閣議)で10日に通過した21件の法案、21件の大統領令(施行令)に署名した。
法案には▽国家財政法一部改正案▽人口減少地域支援特別法一部改正案――などが含まれる。大統領令は▽建築法施行令一部改正令▽子ども遊び場安全管理法施行令一部改正令――など。
これらの法案は国会に提出され、施行令は大統領の承認後、通常3~4日後に官報に掲載されて公布される。
ユン大統領は8日にイ・サンミン行政安全相の辞表を受理し、前日にはリュ・ヒョク法務省監察官の免職を裁可した。この一連の動きは「任期と今後の国政安定策を党と政府に一任する」という3度目の国民向け談話を覆したとの批判も招いている。
通常、国務会議を通過した議案は大統領が当日中に裁可するが、今回は4日後に承認された。この背景には、ユン大統領が同日午前の国民向け談話後に再び国政運営への意欲を示し、政界の弾劾攻勢の中で大統領職を維持する意思を表明したものと見られる。
ユン大統領は談話で「これまで国政麻痺と憲政紊乱を主導した勢力と犯罪者集団が国政を掌握し、大韓民国の未来を脅かす事態だけは何としても防がなければならない」「私は最後まで闘う」と述べた。
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