
北朝鮮は、キム・ジョンイル(金正日)総書記(2011年12月死去)の誕生日(2月16日)84周年を記念し、平壌や全国各地で「2・16慶祝人民芸術祝祭」を開催すると明らかにした。ただし、これまでキム・ジョンイル総書記の誕生日を指す呼称として用いられてきた「光明星節」という表現が使われていない。
朝鮮労働党機関紙・労働新聞は1月31日、「第3回2・16慶祝人民芸術祝祭が首都平壌と各地で意義深く実施される」と報じた。同紙は「キム・ジョンイル同志の誕生84周年に際して開かれる今回の祝祭は、祖国と人民のために一生をささげた『父なる将軍』の革命的生涯と業績を永く伝える政治・芸術の祝典だ」「党中央の指導を一心忠誠で支え、われわれ式社会主義の全面的な繁栄期を切り開いていく全人民の意志と道徳的義理を示す場になる」と強調した。
祝祭は、機動芸術宣伝隊部門と芸術サークル部門に分かれ、13日から18日まで、東平壌大劇場や咸興大劇場をはじめ、平壌や各地の劇場、会館などで実施される。
北朝鮮は2022年、キム・ジョンイル総書記の誕生80周年を記念して初めて人民芸術祝祭を開催し、その後は隔年で開催してきた。
しかし今回、同紙はキム・ジョンイル総書記の誕生日を指してきた「光明星節」という表現を用いなかった。2022年、2024年の行事予告では「第1回・第2回光明星節慶祝人民芸術祝祭」と表現していたが、今回は「光明星節慶祝」に代えて「2・16慶祝」という表現を使用している。
北朝鮮は昨年も光明星節という用語を完全に排除したわけではないものの、概して「2月の祝日」といった比較的中立的な表現に置き換えてきた。2024年以降、キム・イルソン(金日成)主席(1994年7月死去)の誕生日を意味してきた「太陽節」という呼称を控え、「4月の祝日」や「4・15」といった表現に切り替えてきた流れと同様だとみられる。
今年、北朝鮮がキム・ジョンイル総書記の誕生日を指す「光明星節」という用語をどの程度用いるのか、引き続き注目される。光明星節や太陽節といった用語の使用抑制は、先代指導者の偶像化を一定程度調整し、キム・ジョンウン(金正恩)総書記の独自の偶像化を強める動きと解釈されてきた。
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