韓国で1月の婚姻件数が1年前に比べ21.5%増加し、16年ぶりに最大幅の上昇率を記録した。新型コロナウイルス感染期間に婚姻件数が減少したのに対し、コロナ長期化によって先延ばししていた結婚を決心した人が多くなったためとみられる。
統計庁の「2023年1月人口動向」によると、今年1月の婚姻件数は1万7926件で前年同月に比べ3173件(21.5%)増加した。2007年1月に前年より婚姻件数が25.1%増えて以降、1月としては最も大きな増加率だ。1981年の統計開始以来、1月としては過去4番目に高い。
1月に婚姻件数が急増したのには「ベース効果」(前年の特殊な動きが翌年の「対前年同月比」に影響を与えること)が作用したようだ。新型コロナウイルス感染の拡散などで婚姻件数は▽2019年1月2万1326件(-12.5%)▽2020年1万9819件(-7.1%)▽2021年1月1万6280件(-17.9%)▽2022年1月1万4753件(-9.4%)――と大幅に減少してきた。
コロナの長期化に伴い、これまで先延ばししてきた結婚を決心した人が多くなったものと見られる。
統計庁関係者は1月、婚姻件数が前年に比べ急増した理由について、「ベース効果が一番大きいようだ」としながらも、「人々が新型コロナウイルス感染で先延ばししてきた結婚をしたことが一部影響していると見られる」と説明した。
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