
韓国でデーティングアプリを悪用し、女性になりすまして複数の男性から総額約2億7000万ウォンを詐取した30代の男に対し、ソウル南部地裁は懲役3年の実刑判決を言い渡した。
詐欺罪などに問われた32歳の男は、2023年8月に離婚した元妻の名義を使い、「助けてください」と題したチャットルームを開設。大学病院の看護師を名乗り、「40%の利子をつけて返済する」と持ちかけ、3350万ウォンをだまし取った。
当時、男はすでに多額の負債を抱え個人再生を申請しており、返済能力も意思もなかった。さらに2022年8月には別の被害者に対しても、父の家の修理費と称して2000万ウォンを受け取り、継続的な詐欺により合計で約2億798万ウォンを詐取。2022年11月には女性看護師を装い、「マルチ商法詐欺に遭ったが夫に言えない」として別の男性から2433万ウォンを送金させた。
裁判所は「被告は大半の被害者と示談に至っておらず、判決期日にも逃亡したことから実刑は避けられない」とした一方、「犯行を認め、約1億3000万ウォンを返済したこと、同種の前科がないことも考慮した」と述べた。
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