
韓国の女性が夫の無責任な態度や暴力、暴言に耐えられず離婚したエピソードが8月25日に放送されたJTBCの番組「事件班長」で取り上げられた。
番組によると、夫は結婚前から化粧や皮膚管理に多額を費やし、結婚後も収入を美容や親への仕送り、ローン返済に充て、妻にほとんど生活費を渡さなかった。
妻が出産のため経営していたネイルサロンを休業すると、夫は「俺の月給で残る100万ウォン(約11万円)は全部自分の小遣いだ」と言い、育児や生活費は妻が負担することになった。娘の生後100日の祝いの記念品も「ぜいたくだ」と言って止められ、仕方なく女性が自ら用意した。
夫は株や賭博に手を出し、妻に暴力を振るい骨折させたこともあった。会社の同僚と不倫を重ね、追及されると「娘ばかり気にかけて俺を無視したからだ」と逆ギレ。娘が先天性の緑内障と診断されると「娘は施設に送る」と暴言を吐いた。
結局、妻は離婚を選択。共同名義の住宅を売却後、代金を折半する約束をした。だが夫は「今すぐ出て行け」と迫って追い出したばかりか、生活用品を全て持ち出されたとして窃盗容疑で警察に告訴した。女性は「夫が全部持って行け」と言ったと反論している。
番組のヤン・ジヨル弁護士は「離婚時に正式な合意書を残さず財産を分け合う場合、後に窃盗を主張する例があるが、証拠があれば処罰される可能性はない。むしろ無実の罪を着せた夫を虚偽告訴容疑で告発することもできる」と説明した。
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