
作曲料名目で多額の費用を受け取りながら楽曲を提供しなかったとして、詐欺容疑で23人から集団告訴された韓国の作曲家ユ・ジェファン。ソウル江西(カンソ)警察署は今年1月10日、「証拠不十分」として不起訴処分(嫌疑なし)を決定した。だが、被害者団体は最近、公式SNSアカウントを開設し、「(不起訴は)彼の行為が正当だったことを意味するわけではない」と主張し、今後も争う姿勢を示した。
被害者団体によると、ユ・ジェファンは作曲プロジェクトの参加者を募り、費用を徴収した。しかし、第1期参加者に曲が提供されないまま、第2期の参加者を募集し、さらなる金銭的利益を得た。被害者団体はこれを「明白な自転車操業方式の事業運営」だと指摘している。
被害者団体は「警察は『一部の曲が提供された』ことを理由に詐欺容疑を認めなかったが、第1期の契約が履行されないまま第2期を募集したことは、詐欺罪の要件を満たす」と訴えた。
さらに、ユ・ジェファンには定期的な収入があったにもかかわらず、被害者に追加の金銭を要求し、返済しなかったことについても言及。「最初から返済の意思がなかった点が詐欺行為と解釈される可能性が高い」と指摘した。
被害者団体は、検察による不起訴処分の撤回および詐欺容疑の再調査を求めている。
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