2024 年 10月 25日 (金)
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「今、私たちの学校は…」 イ・ジェギュ監督インタビュー (上)

Kゾンビの暴力性? 実際の韓国社会がそうですよね

イ・ジェギュ監督(ネットフリックス)©news1

米動画配信大手ネットフリックス(Netflix)シリーズ「今、私たちの学校は…」を手掛けたイ・ジェギュ監督と「イカゲーム」を制作したファン・ドンヒョク監督は、同じ大学の同科を卒業した親友だ。

イ監督が「今、私たちの学校は…」の作業中だった昨年9月、ファン監督が出した「イカゲーム」は全世界でシンドロームを巻き起こした。イ監督はどのようにお祝いをしようかと考えながら、ファン監督に電話をかけた。この電話でイ監督は、ファン監督にプレッシャーについて話した。「イカゲーム」の巨大な成功と同等の成果を出せなければならないという重圧感に関する話だったのだろう。

「ファン監督は『何がプレッシャーなんだ』というんです。自分がドアを少し開けておいた。負担に思わずにむしろ、自分に感謝しろ、と言うんですよ。その通りです。『イカゲーム』のおかげで、世界の多くの視聴者が韓国のコンテンツに関心を持つようになりました。『イカゲーム』がドアを開けてくれました。そのドアから、よい韓国のコンテンツを送らなければいけません。『イカゲーム』の後に続きたいです」

イ監督に7日、オンラインでインタビューした。その言葉通り、「今、私たちの学校は…」は「イカゲーム」の後に続いている。もちろん「イカゲーム」の爆発的な興行の勢いほどではない。ただ、この作品はもう10日間、ネットフリックステレビショー部門で世界1位を守っている。昨年、「イカゲーム」が53日間、「地獄が呼んでいる」が11日間、1位を守った。それに続く3回目だ。近いうちに「地獄が呼んでいる」の記録を破るだろう。

「すごく驚いています。この作品のため2年間、準備しました。その時間が走馬灯のように過ぎてきました。一生懸命頑張りました」

「今、私たちの学校は…」は、ヒョサン市という仮想都市にある高校で、ゾンビウイルスが広がって起きる物語を描く。校内では、ゾンビになっていない生徒らが生き残るために死闘を繰り広げ、校外ではヒョサン市全体に広がったゾンビウイルスを防ぐため、戒厳令が宣布されるなど修羅場が繰り広げられる。

作家チュ・ドングンが2009年に出した同名ウェブ漫画が原作だ。このドラマは、ゾンビ発生による混乱とともに、韓国社会が抱えているさまざまな問題に触れながら進む。ジャンル物の面白さに鮮明なメッセージを加え、世界中の視聴者から好評を得ている。

イ監督は作品に込めた思いをこう語る。

「ゾンビウイルスが広がるという絶望的な状況で、新たな希望を発見する姿を描きたかった。こうした悲劇を通じて、われわれ自身による暴力について話したかったのです。その暴力の悲劇性を視聴者に感じてほしいと思いました。一方で、この悲劇の中で、行き先を探す子供たちを通じて、希望を見いだしたい思いました。大人たちが失った熱い思いを、ゾンビと戦う学生たちを通じて取り戻すことを願ったのです」

©NEWSIS

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