風光明媚(めいび)な韓国・済州(チェジュ)の海岸などで「人生最高の写真」を撮ろうとして事故が起きるケースが相次いでおり、警察は立ち入り制限区域を拡大する。
西帰浦(ソグィポ)海洋警察署によると、11月25日午前9時50分ごろ、済州島の絶景スポット「ウェドルゲ」近くの絶壁で写真を撮っていた50代観光客が8メートル下の磯に転落し、頭などに大けがをした。
事故が起きたのは通称「暴風の丘」と呼ばれる景勝地で、冬は突風が吹くことで知られる。風にあおられて転落する可能性が高く、海洋警察は注意を呼び掛けている。
済州で立ち入り制限区域に新規指定されるところのほとんどが、このように撮影スポットとして口コミで広まった場所だ。
西帰浦海洋警察は10月30日から「ブルーホール」と呼ばれる西帰浦市の海岸を制限区域に指定した。絶壁の下に深さ3~4メートルの真っ青な海が広がり、人生最高の写真が撮れるダイビングスポットとして評判が拡散した。
しかし、現場へはロープで数十メートルの絶壁を下りねばならず、海洋警察は事故の可能性が高いとして8月の合同調査を経て制限区域に指定することを決めた。
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