2026 年 4月 7日 (火)
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「中東依存」のリスク爆発…韓国のガソリン価格を揺さぶるイランの“格付け”と、迂回ルートを巡る攻防

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イランがホルムズ海峡を通過する商船に通行料を課す方針を示したことで、韓国の精油業界に年間約1兆ウォン(約1100億円)規模の負担が生じるとの試算が出ている。これに伴い、国内のガソリン価格も1リットル当たり約11ウォン(約1円)上昇する可能性がある。

海外メディアや業界によると、イランは原油や天然ガスを運ぶ船舶に対し、ホルムズ海峡通過時に通行料を徴収するための法整備に着手した。すでに一部の船舶からは料金を徴収したとされる。

通行料は原油1バレル当たり1ドル(約150円=約1500ウォン)を基準とし、船舶の運航会社がイスラエルや米国などイランが敵対視する国と関係があるかどうかを考慮して設定される見通しだ。イランは各国を複数の等級に分類し、関係性に応じて条件を変える仕組みを導入する方針とされる。

超大型原油タンカー(VLCC)の積載量が約200万バレルであることを踏まえると、1隻あたり最低でも約200万ドル(約3億円)の通行料が課される計算になる。

韓国石油公社によると、韓国がホルムズ海峡経由で輸入する中東産原油は年間約7億1000万バレルに達する。このため、最低水準の料金で試算しても、国内の主要精油4社が負担する通行料は年間約7億ドル(約1050億円=約1兆ウォン)に上る見込みだ。

こうしたコスト増は最終的に製品価格に転嫁されるとみられている。業界では、通行料がバレル当たり1ドルの場合、原油価格の上昇分は1リットル当たり約9.5ウォン(約1円)に相当し、精製過程でのコストを加味するとガソリンや軽油の価格は約11ウォン程度押し上げられると試算している。

もっとも、実際の通行料は船舶ごとに個別交渉で決まる可能性が高く、各国との関係性によって負担額には差が出る見通しだ。

一方で、精油各社は負担軽減に向け、ホルムズ海峡を迂回する輸送ルートの確保にも動いている。紅海経由での原油調達を検討する企業もあり、政府も戦略物資を運ぶ船舶に限り、紅海航路の利用に関する制限を一部緩和する方針を示している。

ホルムズ海峡をめぐる緊張が長期化すれば、エネルギー価格への影響はさらに広がる可能性があり、国内経済への波及が懸念されている。

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