
世界の主要都市1000カ所を総合評価した「2025年世界都市指数」で、ソウルが全体15位、アジア2位にランクインした一方、生活の質や環境部門では低評価が目立つ結果となった。
英国のシンクタンク「オックスフォード・エコノミクス」は27日(現地時間)、経済・人的資本・生活の質・環境・ガバナンスの5つの項目を基準に世界1000都市を評価した「2025年世界都市指数」を発表した。
今回の調査でソウルは前年(41位)から26ランク上昇し、総合15位となった。
分野別に見ると、経済部門では18位にランクイン。報告書では「ソウルは韓国の首都であり、アジアと世界の経済中枢の一つとして、過去数十年間の目覚ましい経済成長によりGDP規模が拡大し、経済の安定性が高い」と評価された。ただし、最近はGDPと雇用成長の鈍化、急速な高齢化が今後の足かせになると指摘された。
人的資本部門では世界5位、アジア1位という高評価を得た。名門大学を多数擁し、学問的エリート主義文化が根強いことに加え、サムスンやLG、起亜自動車などのグローバル企業が集中している点も評価に寄与した。
しかし生活の質では129位と大きく順位を落とした。特に住宅価格の高騰と庶民の住宅費負担、改善が見込めない不動産政策がマイナス要因とされた。一方で、平均寿命の高さや医療サービスの発展はプラス要素として言及された。
環境部門では1000都市中514位と、最も評価が低かった。大気の質の悪化や気候異常の深刻化が主因とされている。
ガバナンス部門は147位。報告書では「ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領(当時)の戒厳令発言や弾劾による政治的混乱が影響している。今後の政治的安定が、この部門のみならず他分野の評価にも波及する」と分析した。
世界都市指数のトップ10には、米国のニューヨーク、サンノゼ、シアトル、サンフランシスコ、イギリスのロンドン、フランスのパリ、東京、オーストラリアのメルボルンなどが名を連ね、特にニューヨークとロンドンは2年連続で1・2位を維持した。
韓国からはソウルのほか、釜山が281位、全州314位、大邱321位、光州328位、清州332位と地方都市もランクインした。
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