
会員制の「リアルタイム放送事業」をうたって韓国の放送番組を違法に送信したとして、ソウル警察庁国際犯罪捜査課は容疑者グループ12人を著作権法違反容疑で検察に引き渡した。元締めは中国にいるとみられる。
警察によると、グループは2017年から今年2月まで、スマートフォンアプリで数十本の番組を違法に送信した疑いが持たれている。
アプリ会員加入者は約4000人とみられ、グループは会員から20万ウォン(1ウォン=約0.1円)程度の会費を受け取っていた。
警察は犯罪収益金は10億ウォンを超え、著作権の被害金額だけで約40億ウォンに上ると推計している。
グループは「海外同胞リアルタイム放送企業」という名目でホームページを運営し、「世界中どこでも韓国の放送番組を視聴できる」とアプリを宣伝。東南アジア一帯8カ国で販売代理店を募集していた。
警察は2月末に情報を入手し、ソウル市銅雀区(トンジャクグ)にあった事務所を家宅捜索していた。
警察関係者は「サイトを運営する中国の総責任者について、インターポールを通じて身柄を確保するよう手配している」と明らかにした。
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