作家キム・ホヨンの「不便なコンビニ」第1、2巻が韓国でベストセラーをさらうなか、書店街には逆風が吹いている。出版業界で類似する小説の出版が増えたためだ。特に「ある町」に「ある店」ができたという物語だ。
最近出版された日常小説だけでも、7月の「怪しい銭湯」と「ハクタ写真館」から、9月出版された「ウェモレンタルショップ」などがそうだ。その他に日常的な素材を扱っていなくても似たような表紙の小説も引き続き出版されている。出版関係者によると、「不便なコンビニ」のヒット以後、類似の表紙と題名で出版された本は50点余りに達する。
増えつつある日常小説について、出版業界は「一つの生存戦略」という分析が出ている。
出版界の関係者によると、出版市場がどんどん縮小するなか、中小の出版社が生き残るには類似本を出すしかない。同関係者は「最近流行の『不便なコンビニ』のような類の小説を出せば、少なくとも2刷は保障される」と明らかにした。
半面、大手出版社では、疲労度の高いこうした流れを回避しようという雰囲気になっている。ある大手出版社の関係者は「このように似たような感じの本を出すのは売り場に出るとむしろ目立たなくなる」と分析する。
©NEWSIS