韓国で戒厳令に伴う非常事態を主導した高官の大半が陸軍士官学校出身であることが明らかになり、現役の陸士出身士官たちがみじめな思いにさいなまれている。
陸士を卒業後、若手将校として勤務している一人は「国会に召喚された幹部たちが叱責される様子を見て、自分たちが敬意を抱いてきた人物たちが辱めを受ける姿に失望し、同じ軍人として恥ずかしい気持ちになった」と語った。
今回の事態では、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領に戒厳令を進言したとされる当時のキム・ヨンヒョン(金龍顕)国防相(陸士38期)をはじめ、主要な関与者の多くが陸士出身だ。
戒厳司令官を務めたパク・アンス陸軍参謀総長(46期)、重要人物の拘束や選挙管理委員会のサーバーの掌握を指示したヨ・インヒョン国軍防諜司令官(48期)、さらに国会への部隊派遣を命じたクァク・ジョングン特殊作戦司令官(47期)やイ・ジヌ首都防衛司令官(48期)も含まれる。
一部の若手将校らは「同期の間で自嘲的な反応が広がっている。特にキム・ヨンヒョン氏が自殺を図ったと伝えられると、無責任との批判が相次いだ」と指摘した。
別の若手将校は「上官の命令を即座に拒否することは現実的に難しい。決定が下された際に『これは違法だ』と言える人がどれほどいただろうか」と吐露した。
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