「制服着用時は挙手敬礼とし、私服着用時は国旗に対する敬礼を除いては上半身を約15度下げて敬礼する」
「上級者を遂行する時、上級者の1歩後、1歩左の離れた位置で従う。自動車の場合、乗車時は下級者が先に乗り、降りる時は上級者が先に降りる。徒歩の際には、上級者の1歩前、1歩右の離れた位置で案内する」
「上級者が先に握手を要請した時に限り、1歩手前で気をつけの姿勢でこれに応じる」
「上級者から書類・物品を受け取ったり、上級者にこれを上程したりする際には、前面約3歩離れた位置で敬礼をし、前に進んで両手で受け取る。返信を受ける必要がある時は、適当な位置まで下がって待機する」
韓国消防庁はこのほど「消防公務員マナー規定(訓令)」廃止案を行政予告し、消防公務員のこうした時代錯誤的な位階規定をなくすことにした。
この訓令は上・下級者と同僚間での「尊重する雰囲気」を作るという趣旨で制定され、2004年6月から施行してきた。しかし、時代の変化に合わないうえ、多くの部分が敬礼と関連した内容であり、訓令として規定することは不適切だと指摘されてきた。
最近、韓国の市道消防本部の至る所で、直属上司のパワハラといじめにより、初任消防士が自殺をする事態が頻発したことで、古い規定の廃止を求める声が高まっていた。
消防庁関係者は「訓令がすでに死文化されているうえ、制定の趣旨とは異なりパワハラを正当化する論理として悪用される可能性もある。世代・職級間でコミュニケーションを取るという組織文化の改善に役立てるため、これを廃止しようとしている」と説明している。
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