2024 年 12月 22日 (日)
ホーム経済スタートアップ「一点集中経営は昔話」…韓国の中堅企業「事業多角化」に乗り出した

「一点集中経営は昔話」…韓国の中堅企業「事業多角化」に乗り出した

ボラムグループのペット事業(c)NEWSIS

韓国の中小・中堅企業が事業多角化に集中している。景気低迷で経営不確実性が大きくなった状況で、将来性のある事業と新成長エンジンを確保するために新事業に進出しているのだ。生存と売り上げ拡大のための業種間領域破壊も続いている。

トータルライフケアサービス「ボラムグループ」は積極的な事業拡大に熱を上げている。バイオをはじめペット・宝石まで分野も多様だ。ボラムグループは2021年に買収したSFCバイオを「ボラムバイオ」に社名変更しバイオ事業に拍車をかける。ボラムバイオは天然物素材から機能性物質を発掘し、多様な食品と化粧品原料、健康機能食品の素材を作る。特に頭脳・関節、消化器、血液循環など多様な分野の研究を通じて製品を商用化している。

ボラムグループはペット事業にも進出する。P.E.T戦略を通じて多様なペット商品とサービスを提供する。キーワードはP(Premium、高級ペット商品)・E(Experience、飼い主の経験反映)・T(Technology、バイオ技術融合)だ。ボラムグループは商品・サービスの高級化、飼い主の経験を反映したプロシューマー商品開発、バイオ源泉技術を活用したペット関連商品開発などに乗り出す。

「ケクッタンナラ(kleannara)」はペット用品市場進出を試み、ペット専門ブランド「ポポモン」を立ち上げた。製品群は「ポポモン吸収力に優れた排便パッド(小型・大型)」「ポポモンスキンケアペットティッシュ(手袋型・携帯型)」で構成されている。

「ポポモン吸収力に優れた排便パッド」は排便誘導剤を排除した。嗅覚が敏感なペットのために人工香と排便誘導剤を排除し、ペットの安全性を強化した。手袋型と携帯用で構成された「ポポモンスキンケアペットティッシュ」は水と入浴を嫌うペットのストレスを最小化するために考案された。

「ケクッタンナラ」はシーズン別のポポモン主要製品ラインナップを順次拡大し、市場攻略に拍車をかける。

業界関係者は「中小・中堅企業の事業多角化と新事業進出は生存を越え、安定的な売り上げと競争力確保のための必須プロセスになっている。体質改善を図るという点を考えて、業種間の領域破壊を通じた新事業に投資している」と指摘する。

(c)NEWSIS

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