2025 年 4月 18日 (金)
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「一刻も早く出たい」韓国・前大統領妻の要請に警護当局が困惑…私邸の警護“最悪の環境”

2023年11月15日、アジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議出席のため、ユン大統領(当時)とともにソウル空港に到着したキム・ゴニ(金建希)氏(c)news1

韓国大統領府で行政官を務めたパク・グァンチョン氏が7日、MBCラジオ番組に出演し、ユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領の妻キム・ゴニ(金建希)氏が「一刻も早く大統領公邸を出たい」と発言し、警護処を強く圧迫している、と主張した。これにより警護当局の幹部らが頭を悩ませているという。

パク・グァンチョン氏によると、前職大統領の引っ越しは通常のそれとは異なり、高度な安全措置と警備体制の構築が必要で、「とにかく急かせば済む話ではない。職員らが不満を募らせ、外で妙な話まで出ている」と警護処内の混乱ぶりを明かした。

警護面での問題について、パク氏は▽警護棟と居住空間が同一敷地内にあること▽警護員の待機スペース、独立した防犯カメラの監視体制▽警護員は6人1組で3交代制のため交代要員の空間が必要▽警護全体を統括する指令所(CP)の設置――という条件を列挙したうえ「私邸は共同住宅であるため、構造的に警護が非常に難しい」と指摘した。

実際、ユン・ソンニョル氏が当選後から就任約6カ月間、私邸に居住していた当時は、住民の理解のもとに専用エレベーターが設けられ、キム・ゴニ氏の個人事務所「コバナコンテンツ」の地下オフィスが警護CPとして活用されていたという。しかし、現在はそのような対応が難しい状況にある。

加えて、パク・グァンチョン氏は「隣家を警護棟に転用する方法も考えられるが、家主が承諾するかどうか、またどこに転居するかなど現実的な課題が多い」と実現可能性の低さを指摘した。

さらに、他の前職大統領と違い、ユン氏は▽頻繁に外出・散策する傾向がある▽現在公判中であり裁判に出席する必要がある▽キム・ゴニ氏も将来的に起訴される可能性がある――などを挙げ、「この夫妻の警護は非常に困難な案件だ」と強調した。

(c)news1

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