2025 年 9月 6日 (土)
ホーム社会「ワキ毛、生えてちゃダメ?」…韓国“脱毛しない20代女性”の悩みに賛否両論

「ワキ毛、生えてちゃダメ?」…韓国“脱毛しない20代女性”の悩みに賛否両論

「事件班長」(c)news1

「脱毛しない私は変なのか?」――韓国の20代女性が、自分のワキ毛をめぐる他人の視線にストレスを感じていると語り、ネット上で大きな反響を呼んでいる。

9月2日に放送されたテレビ番組JTBC「事件班長」で、脱毛に対する社会的な圧力をめぐる議論が取り上げられた。

番組に登場した20代女性は「これまで腕や足、ワキなどを特に脱毛したことがなかった。20代前半までは『自己管理の一環かな』と思って他人事と流していたが、最近になって本気で悩むようになった」と語った。

女性は夏場にノースリーブを好んで着るが、バスや地下鉄でつり革を持った際、友人や他の乗客に驚かれることが多いという。「私は体毛がやや濃い方。でも『まさか誰も私のワキなんて見ないだろう』と思って気にしていなかった」と振り返る。

ある日、友人たちとプール付きのヴィラに遊びに行く計画があり、母親に「毛は処理したの?」と聞かれた際も、「わざわざ剃る必要ないでしょ」と軽く受け流して出かけた。ところが友人たちは女性のワキ毛を見て困惑し、「なぜ脱毛しないの?」と問い詰めたという。

女性が「どうせまた生えてくるから面倒でそのままにしてる」と答えると、友人たちはさらに理解できないという反応を示した。女性は「自分としては剃らない方が楽なのに、周りの視線のために剃るべきなのか?」「欧米では他人の目を気にせず自由にしているのに、なぜ韓国だけこんなに敏感なのか」と疑問を呈した。

しかし一方で、年齢を重ねるにつれ「体裁を考えると、脱毛すべきなのでは」とも感じていると明かした。

この悩みに対し、心理学者のパク・サンヒ氏は「自分の信念や価値観に基づいて“自然体”を貫くなら、脱毛しないことはまったく問題ない」としたうえで、「もしその信念が曖昧なら、家族や周囲との軋轢で自分自身がストレスを感じることになる。そうであれば脱毛するのも一つの選択だ」とコメントした。

また、弁護士のヤン・ジヨル氏も「他人の目は気にしないと公言するなら良いが、すでに気にしている時点で、社会の中で共に生きることを考えると、ストレスの元になるなら処理する方が楽だろう」とアドバイスした。

番組放送後、SNSや掲示板では「脱毛は個人の自由」「時代錯誤な価値観だ」「気にせず自分らしく生きてほしい」といった声がある一方、「見る側の不快感も自由では」「常識の範囲ってある」とする意見も寄せられ、賛否が分かれている。

(c)news1

RELATED ARTICLES

Most Popular