
韓国プロ野球リーグ(KBOリーグ)の開幕とともに流通業界が関連マーケティングに奔走している中、ロッテ・ジャイアンツだけがコラボ商品にほとんど姿を見せていない。他の9球団がファンの心をくすぐる多様な商品で“開幕特需”を狙っているのとは対照的だ。
「KBOパン」や「ハヌルポリKBOエディション」など注目のコラボ商品にロッテだけが含まれておらず、マーケティングも楽しみたいファンたちの間では「なぜロッテだけいないのか」という疑問の声が増えている。
SPCサムリップは20日にプロ野球開幕に合わせ「KBOパン」9種を発売した。韓国野球委員会(KBO)と協力して制作されたこの商品には球団別のラインナップがあるが、ロッテ・ジャイアンツは参加していない。パンを購入すると付いてくる球団別代表選手のステッカーにもロッテ所属選手は含まれていない。
ロッテ球団がKBO関連商品に参加しなかったのは今回が初めてではない。22日に熊津食品がKBOと協力して発売した「ハヌルボリKBOエディション」も、ロッテを除く9球団だけで製作され、昨年ヘテ製菓が発売した地域限定「ホームランボール」でもロッテは対象外だった。
このように繰り返される「ロッテ除外」現象について、流通業界関係者は、球団側がそもそもコラボの提案を受けていないか、あるいは参加の意思を示さないことが多い、と口をそろえる。
ヘテ製菓の関係者は「KBOが各球団に参加の意思を確認した際、ロッテ球団が参加の意思を示さなかった。ロッテグループ傘下にロッテウェルフードという競合企業があるためと理解している」と説明している。
熊津食品の関係者も「参加を希望した球団の中にロッテは含まれておらず、9球団のみで制作された。ロッテ七星(チルソン)という競合企業があるため、参加しなかったと認識している」と述べた。
グループ内でもロッテ・ジャイアンツとのコラボ商品に関する明確な計画はない。
ロッテ・ジャイアンツ球団の関係者は「現在、ロッテウェルフードやロッテ七星と協力して商品を発売する計画はない」と明らかにしている。ロッテ七星の関係者も「ジャイアンツ関連商品の発売計画は社内にはない」と線を引いた。
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