◇「室内サイクルは面白くない?」
室内サイクルが運動になるの?と勘ぐっていた取材陣も、大阪マップ体験を終えたら息切れをして汗をかいた。
家でテレビを見ながら時々室内サイクルに乗っていた時とは違った。ヤフィットサイクルに、絶えず動機付けができる仕組みがあるおかげだ。
17人の専門サイクル講師陣が一緒に乗る「トレーニングモード」が代表的だ。希望する講師と初級・中級・高級の中からプログラムを選択すると、走っている間、講師が姿勢、速度などを指導してくれた。決められた速度に対していかに正確に運動をしたかが記録され、「トレーニング・リワード」が出ると、達成感がわいてきた。
セレブモードを選ぶと、俳優ソン・ジュンギが出てきたり、レーシング対決をしたりするプログラムを体験できた。ライディング中、ソン・ジュンギがずっと話しかけてくるのだ。
ヤフィットの職員は「今はセレブモードにいるのはソン・ジュンギさんだけだが、今後、スポーツ選手、芸能人らコンテンツを順次アップデートする予定」と話した。
ヤフィットサイクルに乗って最も印象的だったのは、レーシングモードだ。普段、室内サイクルに乗っても途中で止めていた。その最大の理由は「面白くないから」だった。風景の変化もない室内で、1人で何も言わずに黙々と乗っていても楽しさが感じられなかった。
ところが、ヤフィットサイクルはレーシングRPMモードを選ぶと、リアルタイムで参加者と競争しながら走ることができる。合間にチャットもできた。
レーシングにもかかわらず、「ガイドRPMに合わせてライディングせよ」という案内も出る。オーバーペースにならずに長く運動できるようにするという念の入れようだ。
◇運動してお金稼ぐ「動機づけ」
ヤフィットサイクルは100メートル当たり1マイレージずつ積み立てる「儲けるホームトレーニング」としても知られている。マイレージはコーヒークーポン、映画鑑賞券、国産牛肉、商品券などに交換できる。
ヤナドゥは教育企業として蓄積してきた動機づけノウハウを運動に適用する方針だ。実際、ヤフィットサイクルは持続する運動システムのため、ヤナドゥ動機付け研究所が3年間の研究結果を反映させた。マイレージのような金銭的動機づけは代表的な例だ。
ヤフィット内でクルーを組んで、一緒に走って対抗戦もできるという点も、従来の室内サイクルにはなかった動機を与える。ヤフィットサイクルは、1人で室内サイクルに乗っていると数分で訪れる退屈さを、メタバース技術が補完した。
ヤフィットは今年1400億ウォンの売上を目標にしている。メタバースプラットフォーム構築、サービス開発に500億ウォンを投資する計画もある。
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