「梨花(イファ)女子大は寮でのマスク着用罰点制を廃止し、学生たちの人権侵害を中断せよ」。25日午前、ソウル市西大門区(ソデムング)の梨花(イファ)女子大学正門前の歩道で、学生保護者人権保護連帯(学人研)代表と会員4人が垂れ幕を掲げて、こう叫んだ。
学人研会員らは、子供を梨花女子大に入学させている保護者ではない。学人研は、韓国政府のワクチン接種義務化に反対の立場を示してきたのだ。ムン・ジェイン(文在寅)前政権時代、ワクチンパスの導入に反対し、ワクチン接種するかどうか自主判断する自律化闘争を繰り広げている。
先月は、新型コロナワクチンの副作用の被害を受けた学生の家族とともに、教育省と教育庁、6人の学校長を相手取って数億ウォン規模の損害賠償を請求する民事訴訟を提起した。
シン・ミンヒャン学人研代表はこの日、「寮側の措置によって困難に直面している女子大生がいるという情報提供を受けた。梨花女子大が女性の人権を叫びながらも、実は梨花女子大寮の学生たちを奴隷にしている」と主張した。
同大は先月1~30日、校内検査所「ESS(Ewha Safe Station)」で寮生全員を対象に月2回、PCR検査を受けるようにした。検査を受けなければ罰点1点を科した。梨花女子大の寮では、罰点累計10点以上の場合、退所措置となる。
これに対して「人権侵害」騒動が起きると、梨花女子大は今月1日から寮生対象の義務検査と罰点賦課指針を廃止した。寮の共用空間を利用する際、マスクを着用しなければ罰点(0.5点)を科す指針は維持している。
マスク未着用時に罰点を科す指針をなくすため、学人研が集会を開いたというわけだ。
シン代表は「人権委に問い合わせた結果、寮でマスクをしないと差別されたら人権侵害だという回答を得た。直ちにマスク未着用時に罰点を科す指針を廃止せよ」と話した。
これに対し、梨花女子大側は「学校では学生の健康のために政府指針に従うのが正しい」と突っぱねる。現行の中央防疫対策本部の指針によると、すべての室内ではマスクを常時着用しなければならない。
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