
ソウル市江西区で、ベトナム戦争の参戦者である70代の男性を暴行し、現金を強奪した40代の男が警察に逮捕された。男は3年以上にわたり同様の行為を繰り返していたとみられる。
「チャンネルA」によると、ソウル江西警察署は40代の無職男を強盗の疑いで逮捕・拘束し、取り調べを進めている。
男は今月1日、江西区の住宅街で同じビラ(低層集合住宅)に住む70代男性を暴行し、上着のポケットから現金3万4000ウォン(約3800円)を奪って逃走した疑いが持たれている。
現場の防犯カメラには、男性が道端のベンチで休んでいるところに男が近づき、拳を振り上げて襲いかかる様子が映っていた。男性は体を自由に動かせず、手を振って男を制止しようとしたものの、抵抗できなかった。
男は倒れた男性の衣服をまさぐり、現金を抜き取ってそのまま立ち去った。事件当日、男は事件の4時間前にも男性を一度暴行し、金を奪っていたとされる。
男性はベトナム戦争の参戦者で、枯葉剤の後遺症によって長年身体が不自由な状態にあった。現場を目撃した人物は「男性は枯葉剤の影響で体がうまく動かせない。そんな人の首をつかんで押し倒したから、男性は隅に倒れ込んで立ち上がれなかった」と証言した。
警察は、男が過去3年間にわたり男性から金を繰り返し奪っていたとみている。
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