韓国でファッションプラットフォームのオフライン進出が相次いでいる。ソーシャルディスタンスの解除で屋外活動への負担感が和らいだからだ。
女性ファッションプラットフォーム「29CM」が今月初め、ソウル・汝矣島(ヨイド)のザ・現代ソウル地下2階に「29 GALLERY」を開き、20~30代の女性たちから好評を博している。29CMはオンラインファッションストア「ムシンサ(MUSINSA)」が昨年買収した会社だ。
「29 GALLERY」は毎月、新たなブランドとコンセプトをお披露目する、ショップインショップ形式のブランドキュレーション(展示)空間だ。毎月一つのブランドを選んで、その雰囲気に合うブランドを展示する。単なる製品展示ではなく、入店するブランドストーリーや哲学などを紹介する空間であるわけだ。
「29 GALLERY」初のメイン展示ブランドは、MZ世代が好むフレンチ感性の「マルディ・メクルディ(MARDI MERCREDI)」だ。今月の展示にはマルディ・メクルディのFW(秋冬)新商品も単独で先行発売する。また、「FABRIK POTTERY」「LEXON」「NR Ceramics」など、似たような感性のブランドも今回の展示に参加する。
注目すべき点は、単に製品を展示するのではなく「経験」に焦点を当てているということだ。主なターゲットであるMZ世代は、オンライン購入に慣れているが、オフラインでの「経験」も重視するため、ブランド哲学を経験できる空間を作ったわけだ。
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