韓国で飲み過ぎた翌日の「解消食」として、伝統的な豆もやしスープやラーメンに加え、MZ世代(1980年代~2000年代初旬の生まれ)の間ではチョコ牛乳やハンバーガーが人気を集めている。しかし、これらの食品の中には、むしろ胃や肝臓に負担をかけるものもあり、二日酔い解消には不向きな場合がある。
医療関係者によると、豆もやしスープは二日酔い解消に有効だが、ラーメンやハンバーガーはその効果が疑問視される。
アルコールは体内でアセトアルデヒドなどの物質に分解されるが、このアセトアルデヒドが二日酔いの主な原因とされている。豆もやしに含まれるアスパラギン酸は、アセトアルデヒドの分解を助ける重要な成分で、肝臓の回復にも役立つ。また、ビタミンCも豊富で、疲労回復やアルコール分解能力が高い。ただし、辛い味付けの豆もやしスープは胃に負担をかけるため、あっさりした味付けのスープが推奨される。
ラーメンは辛さや塩分が強いため、胃や肝臓に負担を与える。また、合成調味料や食品添加物がさらなる負担を引き起こすため、二日酔い解消には適していない。
チョコ牛乳は、含まれるカカオ成分がアセトアルデヒドの分解を助ける可能性があるとされるが、市販の製品に含まれるカカオの量では効果が期待できない。また、牛乳自体が胃酸の分泌を増加させる可能性があり、胃に負担をかける恐れがある。
ハンバーガーは脂っこい食材のため、満腹感が二日酔い解消に役立つように思えるが、実際には消化に時間がかかり、その過程で肝臓に負担をかけるため、二日酔い解消が遅れる可能性がある。
二日酔い解消には、豆もやしスープのような体に優しい食品を選ぶことが推奨される。辛い食品や脂っこい食品、カフェインを含む飲料などは避けるべきだと専門家は助言している。
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