高金利と景気低迷などの影響で、今年上半期の韓国国内市場での輸入車の販売が減る一方、トヨタ、ホンダなど日本車メーカーは販売台数が増えた。電気自動車(EV)市場のキャズム(一時的な需要鈍化)の代わりにハイブリッド車が浮上したため、日本車の需要が増えているという。
韓国輸入自動車協会によると、今年上半期の日本車の国内新車登録台数は1万2197台で、シェアは9.7%だった。昨年同期の8.8%(1万1501台)に比べて6.1%増加した。
同期間、トヨタの新車登録台数は14%増の4535台で、シェア3.61%を記録した。輸入車ブランドのうち、国内販売台数の順位はBMW、ベンツ、テスラ、ボルボ、レクサスの次の6位を占めた。EVブランドのテスラを除けば、販売順位10位圏に入ったブランドの中で販売台数が増えたのはトヨタだけだ。
トヨタのプレミアムブランドであるレクサスは6421台で、シェア5.11%だった。1年前よりは約500台ほど減少したが、他の輸入車ブランドが景気低迷の影響で販売台数が大幅に減少したことに比べれば、善戦したという評価だ。
一方、ほとんどのブランドは販売数が減少した。減少幅はBMW7.8%、ベンツ15.3%、ボルボ15.1%、レクサス7.6%、アウディ62.6%、ランドローバー33.5%、ポルシェ42.8%、シボレー76.0%、ベントレー63.7%などだった。
ハイブリッド車の人気に支えられ、日本車の販売台数が増加した。レクサスとトヨタはハイブリッドの割合が90%を上回る。輸入車トリム別基準でレクサスの準大型ハイブリッドセダンES300hは、テスラのモデルY、モデル3、BMW520、ベンツE3004MATICに次いで売れた。準大型SUV(多目的スポーツ車両)NX・RXのハイブリッドモデル、トヨタの準中型SUV「RAV4」、中型セダン「カムリ」のハイブリッドモデルも主力車種だ。
トヨタに比べて販売数の回復が遅かったホンダも116.6%増えた1241台で、シェア0.99%を記録した。ホンダはまだ絶対的な販売台数が大きく増えてはいないが、準中型SUVのCR-V、中型セダンのアコードなど、販売台数の半分以上がハイブリッドだ。
「ノージャパン」(日本製品不買運動)の影響以後、ベース効果で販売も回復傾向を見せている。日本車の販売台数は2018年4万5253台で、輸入車市場シェア17.36%を占めていた日本車の販売台数は毎年減少し、2020年にはシェア7.48%まで落ちた。
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