
「老いは避けられないなら、健康的に年を重ねよう」という「ウェルエイジング(Well-aging)」のトレンドが韓国の中高年層に広がるなか、経済的余裕のある40~60代を中心に、高級ホテルの有料会員制度が注目を集めている。
業界によると、ロッテホテル&リゾートが展開する有料会員プログラム「Trevi Club」では、会員の約75%を40~60代が占めている。
この世代は、かつての家族中心の消費スタイルから離れ、個人のライフスタイルや満足度を重視する傾向が強くなっており、“ニューノーマル中年”と呼ばれている。
彼らは自己管理や趣味にも積極的に投資し、数十万ウォン~数百万ウォンに達するホテルの会員制度にも抵抗なく加入する傾向にある。
実際、ロッテホテル&リゾートは2023年に既存の2種類の会員プランを「クラシック1.0」「ダイニング1.0」「プレミアム1.0」の3種に再編。なかでもビュッフェやレストランの食事券、ワイン交換券などを含む「ダイニング1.0」は、2024年時点で全体の60%以上を占めるまでに成長した。
ロッテホテル&リゾート側は「美食体験を求める顧客層を引き付ける戦略が奏功した」と分析している。
このような動きを受け、同社は国内ホテルブランドとして初めて、フィットネスとサウナの特典を含むプレミアム会員制ウェルネスプログラム「TREVI CLUB Activiel」を新たに導入した。
Activielは、運動・栄養・睡眠管理に重点を置いた“スローエイジング(Slow Aging)”を志向するプログラムで、「Activiel 8.0」と「Activiel 5.0」の2種が用意されている。
ソウル・釜山のシグニエルホテルやロッテホテル(ソウル、ワールド、済州、蔚山、釜山)など、国内7カ所で利用可能で、会員数は200人に限定し、プライベートな価値を強調している。
「Activiel 8.0」には、年間フィットネスおよびサウナ利用券120枚、健康ジュース利用券30枚、シグニエルソウル・釜山、ロッテホテルソウルのエグゼクティブタワーの客室券2枚、ビュッフェ食事券15枚(1人分)などが含まれる。
一方、「Activiel 5.0」では、同利用券100枚、ジュース券24枚、ビュッフェ券8枚などが提供される。
このほか、客室15%割引、レストラン最大20%割引、ベーカリー20%割引といった共通特典も含まれ、健康的な生活を実践したい人々に実用的なメリットを提供する。
ロッテホテル&リゾートの関係者は「Activielは、運動が日常の一部となる現代のライフスタイルに合わせたプライベート・ウェルネス・メンバーシップ。今後も日常の中で特別な体験を楽しめるようなカスタマイズされたプログラムの拡充を図っていく」と述べた。
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