韓国ハンファグループの母体で、火薬・防衛機器などを手掛ける「ハンファ」が7日午後1時~9時半、ソウルの汝矣島(ヨイド)漢江(ハンガン)公園で「ハンファとともにするソウル世界花火大会2023」(ソウル世界花火大会)を開催する。
今年の花火大会のテーマは「ライツ・オブ・トゥモロー(Lights of Tomorrow)」で、大会には韓国、中国、ポーランドの3カ国が参加する。
まず、中国チーム(SUNNY)が午後7時20分に「現実で成し遂げられる夢」「希望に満ちた明日」というメッセージを込めた「A Dream Comes True」という花火を打ち上げる。続いてポーランドチーム(SUREX)が同40分に「希望の光に満ちたまぶしい世の中」とのメッセージを込めた「Light up the World」という作品を披露する。ソウル世界花火大会に初めて参加するポーランドチームは、多様な花火技術を音楽に合わせて演出する予定だ。
大会の白眉(はくび)は午後8時から30分間にわたり開催される韓国チーム(ハンファ)のフィナーレ花火ショーだ。ハンファは「Moonlight–月光の中へ」というテーマで打ち上げる。注目すべき部分は、花火ショーの冒頭とフィナーレを飾る大型打ち上げ花火、BGM「Feeling Good」の歌詞とリズムに合わせて演出される文字花火だ。そして、ウォンヒョ大橋でから金色の「ナイアガラ花火」が水面に流れ落ちる予定だ。
もう一つのポイントは、ドローンによる演出だ。ハンファは公園一帯でドローン400機余りを活用した花火ドローンショーを披露する。今回は水面上で繰り広げられる花火ショーで「花火と同時に飛行した最も多い無人航空機」の記録を打ち立て、大会の雄大さを証明する。
ハンファによると、今年もマポ大橋からハンガン鉄橋までの花火演出区間で花火ショーが実施される。特に今回の花火大会は、最も多くのバージ船を投入し、歴代最大規模の華やかな花火ショーとなる予定だ。
◇秩序維持や安全人材16%増員
7日にはハンファ系列会社の広報ブースが公園イベント広場で運営される。ブースでは、市民参加型ゲームと景品を配るイベントが開かれる。
ハンファは大規模な人出が予想されるため、ハンファ社員のボランティアをはじめとする秩序維持と安全のための要員を前年の2900人余りから16%増員し、3400人余りとする。また、会場の安全管理区域を拡大し、区域別監視カメラを追加設置し、人の密集度をリアルタイムでモニタリングする計画だ。
合わせて国内で初めて観覧客の密集度を測定する「安全管理アプリ」を開発した。リアルタイムで人波を分散できるようにし、緊急状況にも迅速な対応が可能にするなど、安全管理に万全を期する計画だ。
ソウル市も同様に、約100万人以上の大規模な人出が予想されるとして、前年より安全要員を26%増やし、会場をはじめとする近隣地下鉄駅の人出分散などに投入する予定だ。花火大会直後にはウォンヒョ大橋南端付近で市民が一緒に楽しむ「DJアフターパーティー」で多彩な見どころを提供し、自主的な分散退場に導く。
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