2025 年 10月 12日 (日)
ホーム社会「トイレを覗いた」と濡れ衣を着せられた中学生男子、2年ぶりに無罪判決…韓国・防犯カメラ映像で女子生徒の虚偽判明

「トイレを覗いた」と濡れ衣を着せられた中学生男子、2年ぶりに無罪判決…韓国・防犯カメラ映像で女子生徒の虚偽判明

JTBC番組「事件班長」(c)news1

2023年に韓国・京畿道(キョンギド)の中学校で女子生徒から「トイレをのぞいた」と告発され、性暴力加害者として学校暴力対策審議委員会から懲戒処分を受けた男子生徒が、2年を経て法廷で無罪を勝ち取った。JTBCの番組「事件班長」が報じた。

「事件」が起きたのは2023年9月1日。廊下の防犯カメラには、休み時間に遊ぶ数人の生徒が映っており、そのうち一人の女子生徒がトイレに入った直後、男子生徒もトイレへ向かう姿が記録されていた。

女子生徒は「隣の個室から仕切り越しにのぞいた」と委員会に訴え出た。男子生徒は一貫して否認し、「自分は男子トイレに入った。便器のふたが壊れていたので床に置いて用を足した」と説明した。

それにも関わらず学校は女子生徒の主張を認め、男性生徒に出席停止5日と特別教育8時間を科した。男子生徒側はこれを不服として行政訴訟を起こした。

裁判所は▽女子生徒が4度にわたり証言を翻した▽トイレから笑顔で出てくる姿が防犯カメラに映っていた▽「悲鳴を上げて飛び出した」という主張に根拠がない――などの点を挙げ、供述の信用性に欠けると判断した。

男子生徒の家族は「学校や教育庁の担当者がずさんな事件処理をした」と憤慨。事件を担当した教育庁の指導主事は「映像を見ずに記録だけ読んで判断した。当時に戻れるなら決定を覆したい」と語ったという。この指導主事はその後昇進し、学校長も既に異動している。

(c)news1

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