
韓国・世宗市で、チーム長級の5級公務員が部下に対して執拗な指示や人格を傷つける言動をしたとして「職場内パワハラ」に当たるとの調査結果が出た。市監査委員会は9月30日に懲戒委員会を開き、処分を決定する。
市監査委員会によると、被害を訴えたのは元職員。元職員は8月27日、「上司のチーム長が地位や人間関係の優位を利用し、業務の適正範囲を超えて精神的苦痛を与え、勤務環境を悪化させた行為が確認された」と通知した。
元職員は今年2月、国民申聞鼓(政府への苦情申告システム)を通じてチーム長を告発。内容には、不当な業務指示、同僚の前での公開謝罪強要、家庭事情の流布などが含まれていた。特に「今どこにいるのか、すぐ戻れ」「トイレに行くときも報告しろ」といった常軌を逸した指示があったと主張している。元職員は2025年1月に退職したが、「泣き寝入りすれば同じことが繰り返される」として申告に踏み切ったという。
監査委員会は半年にわたり当該部署の職員や関係者を調査し、事実関係を確認した。9月30日には委員長を含む7人の委員で懲戒審議を開き、チーム長の処分を決める予定だ。
チーム長はnews1の取材に「調査を受けており、今は具体的に言えない。ただ部下がそう感じたなら私の不徳の致すところ」と述べた。
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